
50代女性 T様のご紹介です。
「またやっちゃった」
電車の中で、T様の頭に浮かんだことば。
グループLINEで、飲み会の相談をしていたとき、お店のコースについて自分の希望を書き込んだ翌朝、幹事の人から突然「(グループを)解散します」のひとことが届いた。それを見た瞬間、自分の書き方がよくなかったのではないか、言葉が足りなかったのではないか——車窓を眺めながら、同じことが、何度も何度も頭をめぐっていたそうです。
「こういうことが何度もある。私のコミュニケーションの仕方が悪いんだと思う」
高校生のころから感じてきた、自分のこの癖。
その長さが、静かなことばの中に滲んでいました。
セッションは、携帯を閉じて、また開いて。浮かんでくる「またやっちゃった」という場面から進めていきました。
感情を感じているとき、身体は必ず反応しています。
「頭が熱い。胃が痛い。指先もあたたかい」
感覚を見つけて、何もしません。ただ変化するにまかせるだけです。
「頭の熱さが和らいできた」
「胃の痛みが……薄れてきました…」
T様の身体の感覚も、静かに落ち着いていきました。
セッションを終えて、その出来事を改めて思い浮かべてもらうと——
「何も感じないんです」と話してくださいました。
そして、今後、同じような状況になったとき「どんな自分でいたいですか?」とお聞きすると、
「相手の気持ちばかり考えて、自分の意見を言わないのは嫌だし。素のままの自分でいたい」と。
そのことばのまま、T様に「素のままの自分」の姿勢身体のすみずみまで取り込んでもらいました。
すると、「今、すっごい気持ちいいですもんね、これ」と、穏やかな表情のT様。本来のその方が、そこにいました。
後日、こんなお声もいただきました。
「ほんとに忘れてた、という感じで…」
思い出すことはあっても、感情がついてこない。「あ、そういえばまだ連絡ないな」という、ただの観察になってて。
自分を責める感じも、相手を責める感じもなく、まるで第三者がその場面を見ているような感覚に。
「特に何も感じていないんです」
感情が落ち着いたからこそ、自分を少し離れたところから見られるようになってて…。
責めるのでもなく、言い訳するのでもなく、ただ「ああ、そういうことだったんだ」と。
T様、お声の協力ありがとうございました。
「またやっちゃった」——そう思うたびに、自分を責めてきた。
そんなパターン、あなたにも心当たりがありませんか。
頭で考えても、なかなか変わらない。エムレスでは、思考ではなく、身体の感覚からアプローチします。身体が反応しなくなると、感情も出てこなくなるので、同じような状況になっても、その感情が湧いてこなくなります。



